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2001.08.29

リトル・ダンサー。

 イギリス映画の「リトル・ダンサー」を観ました。炭鉱夫の息子ビリーが、バレエにのめりこんでいく。本人だって最初は「男がバレエを習うなんて恥ずかしい」と思っていたくらいだから、ボクシングを勧める父や、組合のリーダーである兄からは猛反対をされる。それでも、ビリーは踊り続けて、ついにロイヤル・バレエ学校の受験に挑む。
という話しなんだけど、いや、もう泣きました泣きました。「ブラス!」を観たときみたいに。
 10歳の少年ビリーが本当に身体から気持ちがあふれてくるように踊るところ、父と兄のストライキの風景とが並行して場面が進み、クライマックスにむけてクロスしていく。
すごいなぁと思うのは、バレエの映画ならバレエだけ、炭鉱の映画なら労働運動だけ、というのではなくて、ふたつの世界がひとつの時代、ひとつの家庭の情景として描かれているところ。
日本でも、あれほどたくさんの炭鉱が閉山になって、拳を振り上げていた人たちは職を失ったわけで。でも、こういう映画は生まれなかった。
個人の世界を詳しく描く映画はいっぱいあっても、社会と個人とをきちんと見すえたドラマづくりが、なかなか日本では見られないのが悲しい。わたしは人の恋愛や殺人だけを見たいわけじゃないんです。

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