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2003.06.01

6.1 全日本女子プロレス 札幌テイセンホール観戦記

雨に濡れるライラック
 さてさて、ライラックの花咲く休日、プロレス観戦に行ってきました。
前日までの予定ではNoah(三沢、小橋)を見に行くつもりだったのが、ひっくり返して全女観戦。全女=全日本女子プロレスです。古くはビューティーペア、クラッシュギャルズ、アジャコングがいた、日本のプロレス団体でもっとも歴史ある団体(創立35周年)です。

 地上波でのテレビ放送がない今、女子プロレス界はめっきり冷え込んでいて、全女も例外ではありません。数年前には倒産しているし、つい先日の大会でも離脱者が相次いだばかり。それでも興業を続けられるのが、この団体のしぶとさであり、恐ろしさなわけです。
 全女の恐ろしさは、この5月~6月にかけての北海道巡業を見るとよくわかります。

5/21函館市 5/22 帯広市 5/23 静内 5/25 小樽市
5/26 旭川市 5/27 千歳市 5/28 蘭越町 5/29 伊達市体育館
5/30 共和町体育館 6/1 札幌テイセンホール(1日2回)
6/2 稚内市総合体育館 6/3 紋別市 6/4 枝幸町 6/5 北見市
6/6 士別市 6/7 釧路市

 本気ですか?!
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 北海道以外の方にはわからない距離感かもしれません。たとえば、函館の次の日に帯広、バス移動にざっと6時間はかかるでしょう。それに、札幌から稚内。これも325kmだから6時間はかかる。札幌で1日2回も興業をしておいて、次の日に稚内ですか?!
 演劇公演の日程を調整するわたしの仕事感覚から見ると、相当に異常な営業体制です。しかもプロレスですからね。頭打ったり、全力で駆け回ったりすることを続けるわけで…。LLPWの帯広大会を見たときにも日程の無茶さ加減に呆れたけど、上をいってます。しにそー。
 しかも、直前の興業で選手層が薄くなっています。一人の選手が2試合こなすとかやっていそうで怖い。っつーか、どうやってカードを組んでいるんだろう? 誰が出ているんだろう? 全女はどうなるんだろう? という様々な不安と怖い物見たさを抱えて全女観戦に出かけたわけです。
 Noahはほっといても大丈夫そうだし。ごめんよ三沢社長。

 当日券1000円増というのはよく聞くが、当日券半額というのは切ないなぁ。と思いつつ、二人合わせて7000円を支払い、北側7列目の席に座る。
 対戦カードを書いたものはおろか、パンフレットさえも見あたりません。売店の横に張り出されていた「ポスターの裏にマジックで書きました」な紙が、対戦カードを伝える唯一のものでした。
 そして、そこにはどこまで本当なのかわからない選手の名前が…。

第1試合 ジャガー横田 vs ドレイク森松
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 カードにはジャガーとしか書かれていなかったため、別人かと思ったら本物のジャガー横田が登場。エキシビジョン10分ですが、びっくりです。2回引退したはずです。しかも、コンディション良さそうです。卍固めもコブラツイストもきっちり決めていました。
 10分はあっという間にすぎて引き分け。ピンチの時には動員かけるなぁ全女。

第2試合 井上貴子 vs 前村早紀
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 ごめんなさい、今まで前村選手をまったく認識してませんでした。2001年デビューというから、もう2年選手だったのね。
 小柄だけど、負けん気が強くていいじゃないですか。特別に何かが強いって印象も受けなかったけど、若手は物怖じしないのが一番。意地悪お姉様の貴子相手に噛みついたり、髪をつかみ返したりしてました。
 粘りましたが、貴子姉さんの容赦ないハイキックと裏拳をボコボコとくらって3カウント。ぐったりと背負われて退場。うん、若手として正しい試合でした。

 ここで早くも15分休憩。全部で5試合ですからねぇ。

第3試合 前川久美子 vs サソリ

 前川という選手は、キックが得意な中堅選手です。そして、サソリというのは、……先日の大会でダンプ松本率いる極悪同盟が復活、その配下についた若手の藤井選手です。藤井と違うのは、スキンヘッドで眉も剃っていて、頭にサソリのペイントがあって、黒ずくめで、悪そうな化粧をしています。ええ、それだけです。
 最初はかったるげなポーズをしていてヒールらしさを出そうとしていたサソリですが、天然に意地悪な前川先輩にかかっては台無し。ボコボコに蹴られて、剃った頭をペチペチと叩かれ、ほぼ一方的にやられてしまいました。もしかして、前川怒ってるのか。しかし、やるせない試合でした。

第4試合 中西百重 vs A・コング
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 A・コングといえばアジャ・コングと思われますが、さにあらず。アジャが退団して他団体に戦場を移した後に登場したのは、アメージング・コングという別レスラー。大柄でパワーファイター、女ボブサップと言われる黒人レスラーなのです。
 対する中西は、つい先日まで全女のタイトル“赤いベルト”WWAチャンピオンでした。通称はモモ。小柄ながらも天才と言われる全女希望の星です。
 …たしかこのカードでWWWAタイトルマッチもやったような…。
 女子プロ名物・紙テープの乱舞する中でA・コングが奇襲をかけて試合開始。
 問答無用のパワーで圧倒するコング、瞬発力で切り返すモモ、とわかりやすく応援しやすい展開。2ステップでポストに駆け上がってから場外へのプランチャ、ためをつくらないムーンサルトプレス、モモはその動きで金がとれるレスラー。心配していたコングも意外とプロレスができるのでひと安心。
コングの圧殺ボディプレスから、モモを軽々と抱え上げての大技……にいこうとしたところをモモ☆ラッチで切り返してモモの勝利。相手の肩に担がれた状態から、あれよあれよというまに丸め込んでしまうのです。お見事。

第5試合 納見佳容・高橋奈苗 vs Zap.T・ダンプ松本z09.jpg


 本日夜興業のメイン。
 なんとダンプ松本の登場です。さすがにクラッシュギャルズとの抗争を覚えている人も多く、入場には総立ちの歓声。ゴールデンタイムに放送されていた財産は大きい。
 そして、レフェリー阿部四郎にマニアのどよめき。クラッシュ対極悪同盟で悪徳レフェリーとしてならした彼も復活していたのです。それにしても、大きな興業だけの極悪同盟復活と思っていたら、まさか北海道巡業に来ていたとは。
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 若手のベビーフェイス対ベテランのヒールという、これまたわかりやすい展開。ダンプの竹刀、一斗缶、パイプ椅子殴りも健在。というか、技はほとんどないし。
 そして、やはり阿部レフェリー。納見がフォールしても超スローなカウント、逆に極悪がフォールされると超高速カウント。ボロボロにやられた納見が高橋にタッチをしても、「見ていなかった」としてチェンジを認めないっ。観客の視線はレフェリーの悪徳ジャッジに集中。いや、本当に伝統芸です。
1回は高橋にチェンジしたものの、すぐに引き出されて集中攻撃を浴びる納見。ついに高速カウントの3カウントを聞いてしまいました。
「えぇーーーっ!? ほんとにそれでいいのっ?!」
思わず叫んでしまいましたが、長期巡業中にはそういうこともあるのでしょう、きっと。
 あまりのレフェリングに怒った高橋が阿部レフェリーを襲い、騒いでいるうちになんとなく理不尽な結末も飲み込まれたよう。
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 全試合が終わった後、売店でグッズ販売とサイン会が行われました。試合直後の高橋も流血したひたいにタオルを巻いて席につきます。
 こんなことをカードが違うとはいえ、1日2試合もこなして、明日は最北の稚内市での興業。今夜はバスの中で眠るのでしょう。
 誰も大怪我せずに北海道巡業を終えてほしいものです。

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