泣きっぱなし。
ひとりで映画館に行ってきました。
レディースディなのは大きいけど、なにより梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」の映画化作品が、もう近隣では1館しかやってないということで。
このままでいくと見損ねるかも。でもこの作品は劇場で見たい!
と、ふだん映画館にあまり行かないわたしが、めずらしく出かけてきました。
「西の魔女が死んだ」は、少女まいが中学校に行けなくなってから、森の中の家に済む母方の祖母と暮らす日々を描く、繊細な文章でつづられる淡々とした物語。
正直、映画化のトピックスを見た時は不安だったけれど、予告編をWEBで見て、さらに梨木香歩ファンコミュの好評ぶりを読むにつけ、ぜひ見たいと思ってたものです。
冒頭の母の車の中や、まいがおばあちゃんの家に着いたところから、もうウルっとしてしまい。
中盤からは遠慮なく泣きっぱなしでした。ちゃんと予測してたので、すっぴんでハンカチ持参してました。
原作にないところでは、郵便屋さんよかったな。笑いもできた。
あと、まいのカップがすごく役者だった。
母親(りょう)が、独りで夕食する場面とか。
キャスティングは、もうこれ以外になかっただろうというぐらいぴったりでした。
パパの「そんなこともあったかな」と、終章の友人のところが無かったのはちょっと残念。
自然の美しい映像もよかったし、周囲から聞こえてくる鳥の声や風の音もよかった。
こんな風に雰囲気のある音に包まれるのは幸せ。
レディースディなので、女性客が8割以上でした。わたしと同じく1人で来ている人も多かったです。
興味ある方は、ぜひ映画館で。とおすすめしたい作品です。
![]() | 西の魔女が死んだ (新潮文庫) 梨木 香歩 新潮社 2001-07 by G-Tools |
音楽もすごくよかった。サントラ盤欲しいです。
主題歌の「虹」はゲド戦記の手嶌葵さん、作詞作曲は新居昭乃さんというツボな取り合わせ。
![]() | フォレスト・ストーリー~Sound Scape from 映画「西の魔女が死んだ」 トベタ・バジュン 鶴来正基 by G-Tools |
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コメント
行く予定なの!!
知り合いに原作を借りて読んで、最後に鳥肌が立った!
それから好きです。
映画作ってるって聞いてからすごく楽しみにしてました。
行かなくちゃ!!!わくわく。。
投稿: tarimu | 2008.07.20 21:59
だったら早く行かないと!
夏休み映画が始まったから、だいぶ上映している映画館少なくなってきたよう。
この作品好きな人が来るのか、劇場の雰囲気も静かでよかったよ。
投稿: うらべっち | 2008.07.21 00:02
「西の魔女が死んだ」の本を読み終えました。
まいが不登校になった時、母親が単身赴任の夫に電話している会話の中の「昔から扱いにくい子、生きにくい子だったわ。」という言葉が私を捉えました。
感受性が強く、自我が強く、マニュアル通りに行動しない子どもは親や教師たちからこういわれ、傷つくんですね。
「自分は自分」と思い、自己決定できるようになるには、西の魔女のような存在が必要だったのですね。
映画は見に行けそうもないけど、心に残る一冊でした。
投稿: しいちゃん | 2008.07.24 10:28
>しいちゃん
読みましたか。単行本には収録されていなかった短編が入っているので文庫版も買ってしまいました。
映画、いい出来なので、機会があればぜひ。
投稿: うらべっち | 2008.07.25 08:39