書籍・雑誌

2008.07.10

泣きっぱなし。

ひとりで映画館に行ってきました。
レディースディなのは大きいけど、なにより梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」の映画化作品が、もう近隣では1館しかやってないということで。
このままでいくと見損ねるかも。でもこの作品は劇場で見たい!
と、ふだん映画館にあまり行かないわたしが、めずらしく出かけてきました。

「西の魔女が死んだ」は、少女まいが中学校に行けなくなってから、森の中の家に済む母方の祖母と暮らす日々を描く、繊細な文章でつづられる淡々とした物語。
正直、映画化のトピックスを見た時は不安だったけれど、予告編をWEBで見て、さらに梨木香歩ファンコミュの好評ぶりを読むにつけ、ぜひ見たいと思ってたものです。

冒頭の母の車の中や、まいがおばあちゃんの家に着いたところから、もうウルっとしてしまい。
中盤からは遠慮なく泣きっぱなしでした。ちゃんと予測してたので、すっぴんでハンカチ持参してました。

原作にないところでは、郵便屋さんよかったな。笑いもできた。
あと、まいのカップがすごく役者だった。
母親(りょう)が、独りで夕食する場面とか。
キャスティングは、もうこれ以外になかっただろうというぐらいぴったりでした。
パパの「そんなこともあったかな」と、終章の友人のところが無かったのはちょっと残念。
自然の美しい映像もよかったし、周囲から聞こえてくる鳥の声や風の音もよかった。
こんな風に雰囲気のある音に包まれるのは幸せ。

レディースディなので、女性客が8割以上でした。わたしと同じく1人で来ている人も多かったです。
興味ある方は、ぜひ映画館で。とおすすめしたい作品です。

映画『西の魔女が死んだ』オフィシャルサイト

4101253323西の魔女が死んだ (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社 2001-07

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音楽もすごくよかった。サントラ盤欲しいです。
主題歌の「虹」はゲド戦記の手嶌葵さん、作詞作曲は新居昭乃さんというツボな取り合わせ。

フォレスト・ストーリー~Sound Scape from 映画「西の魔女が死んだ」フォレスト・ストーリー~Sound Scape from 映画「西の魔女が死んだ」
トベタ・バジュン 鶴来正基

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2007.08.12

真夏日はカフェへ涼みに。

今年一番の暑さになった札幌、当然日当たり良好でクーラーの無いわが家は大変なことに。
3週間近くぶりに休みになったやしちもぐったり。
昼過ぎには暑さに耐えかねて、カフェへ涼みに行きました。
まず、かねてより気になっていた近所の六花亭へ。2階がカフェになっているのだけど、フラットな白壁に蛍光灯で、カフェというよりはサービスエリアのスナックコーナーのよう。
ピザとドリンク、食後にミニソフトパフェを食べる。けっこう冷房強くて、冷たいものを食べたら冷え切ってしまいました。

その後、リサイクルショップや大型電器店を冷やかして、帰宅しました。
が、夕方になってもまだまだ暑すぎ、近所のベーカリーカフェへ避難。
やしちと2人でナイトメアハンター=ディープ のルールブックを読み込み、キャラクターメイクを始めたりしてました。

今年のお盆は、やしちが2日間しか休めないので、恒例のTRPG夏合宿は参加できず。
少しでも、TRPG分を補給せねば!と、キャラクターを作り始めたものの、イメージが固まらないとなかなか進めません。
リプレイなどを読んで研究しようと、「R・P・G」の第3号も購入。
あと、「さっぽろ おさんぽ日和」も併せて購入。
ほのぼのとしたイラストで、札幌市内のカフェや雑貨店などゆったりしたスポットの紹介をしている、北海道新聞社発行の本です。
杉浦さやかさんのイラストエッセイ好きには、たまらない内容になってます。
わたしの休みはもうちょっと長いから、この中のどこかのお店を訪ねてみようかな。

さっぽろおさんぽ日和さっぽろおさんぽ日和
すずき もも


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2007.04.10

「げんしけん」を読みながら。

今さらと言われそうですが、「げんしけん」のコミックスとDVDを借りてきて、読んだり見たりしています。
いわゆるオタクな学生たちの群像劇風コメディ、ってことになるのでしょうか。
大学入学まで煮え切らない隠れオタクだった男の子が、大学のサークル「現代視覚文化研究会(げんしけん)」に入会して、オタク道を突き進む先輩たちと出会い、一歩ずつ踏み込んでいく話し。
オタク文化とは縁のない女の子が、大学で幼なじみと再会、とても好みのタイプになっていたので積極的にアプローチするが、相手は見かけによらず筋金入りのオタクで、思惑は空回りするばかり、な話し。
やがて、それぞれの人物の微妙な恋心やら憧れやら、同人誌作りへの挑戦、進路などなど、青春ものと言えなくもない展開も入ってきます。

で、妙にリアル。
10代後半から20代前半にかけてアニメ・ゲーム関係の遊び仲間を持っていた人には、きっと思い当たる場面があるでしょう。

わたしは大学生活未経験ですが、TRPGのサークルには入った事が有り。
やしちは、大学時代にRPG研究会にいた事も有り。
最初は趣味の為だけの集いだったのに、他の色んな遊びもしたり、人間関係深まったり、喧嘩したり。
やはり人間の集まるところには、どうしたって思いがけない関係ができるもの。
そうそう接点だけのお付き合いで割り切れるものではないらしい。
そういうことが疎ましくなることもあるけれど、それでやしちと結婚したり、長い付き合いの友人ができたりしているから、やっぱり自分だけよりは人と出会う方がいいやね、とも思い直しています。

コミックスは最終巻まで読み終わり、今はアニメのDVDを見始めました。
けっこう原作の雰囲気に近くて、先々が楽しみ。

げんしけん (1)げんしけん (1)
木尾 士目

げんしけん―THE SOCIETY FOR THE STUDY OF MODERN VISUAL CULTURE (2) げんしけん―THE SOCIETY FOR THE STUDY OF MODERN VISUAL CULTURE (3) げんしけん―THE SOCIETY FOR THE STUDY OF MODERN VISUAL CULTURE (4) げんしけん―THE SOCIETY FOR THE STUDY OF MODERN VISUAL CULTURE (5) げんしけん 6 (6)

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げんしけん1(DVD)

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2005.09.21

楽天ブックスがポイント利用OKに!

やっと来た!って感じです。
楽天スーパーポイントが本を購入する時にも使えるようになりました。

楽天スーパーポイントが「楽天ブックス」に対応~キャンペーンも開始(RBB TODAY)

これで、楽天市場内で買い物をしたポイントや、キャンペーンでうっかりもらった期間限定ポイントも、気になっていた本の購入に充てることができます。
「1500円以上購入は送料無料」が北海道在住者にうれしい。

楽天ブックストップページ

今はお得意のポイント3倍キャンペーンやっている模様。
・ポイントで代金を決済した時に3倍
・10月末だけの期間限定ポイント

という2点を納得の上ご利用くださいって。
他人事ながら、ちゃんと書いておきたくなる。

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2005.08.21

夏の終わりの四谷怪談。

お盆も過ぎて夜は涼しい風が感じられる今日この頃。
通勤時に重たいハードカバーをカバンに入れて、一時怪談の世界へ。
日本の怪談話の中でも一際怖い「四谷怪談」です。

小学校の夏休み、怪奇・幽霊・妖怪ものを好きこのんで読んでいたのですが、怖くて眠れなくなってしまったのがお岩さんのお話し。
本編の怖さよりも、お岩さんは敬称を付けないとたたられるってのが怖かった。もうそれだけでお菊さんやお露さんより怖い。毒を飲まされて顔が崩れるってのもインパクトがでかかった。
だから、どんな筋立てだったのかはよく覚えていなかったのですな。

近々、「四谷怪談」を題材にした舞台を観に行く予定なので、予習を兼ねて読み直してみることにしました。
まずは、青空文庫で四谷怪談南北の東海道四谷怪談を京ぽんにダウンロードして読む。
ネット上で調べてもみましたが、語り手によって話しの筋立てが違っているようですね。
なぜ、どうやってお岩さんが殺されてしまったのか。
直助、宅悦、お梅、お袖など脇役の役回りも違う。
本当は高橋克彦氏の四谷怪談も読みたかったけど、なかなか手に入りません。
というわけで、映画化もされている京極夏彦氏の「嗤う伊右衛門」を読んでいます。
「姑獲鳥の夏」、「魍魎の匣」を続けて読んだばかりなので、文体にもすぐ馴染みます。
これは、アレンジをきかせている作品のようですね。お岩さんが凛として格好いい。

4120026892嗤う伊右衛門
京極 夏彦
中央公論社 1997-06

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さて、舞台の方はどんな物語になっているのでしょう?
来週の観劇を楽しみにしています。

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2005.05.01

WEB関連書籍のストック。

PC関連の書籍は一冊2000円前後となかなか値が張ります。
しかも、WEBを取り巻く技術はあっという間に古くなっていく。
気になることはネットで調べた方が良いかもしれない。それでも本を買ってしまうのは、お金を出すことでやる気を呼び起こす効果も狙ってます。
ホームページ作成してからずいぶんWEB関連書籍は増えたのですが、今も読み返す本はごくわずか。
ちょっと、並べてみましょうか。

愛用本

A Better Design Webページ リ・デザインブック
A Better Design Webページ リ・デザインブックII
山本 容子

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一番よく読み返している本です。
リフォームのTV番組のように、ホームページをよりかっこ良くしたいという依頼人の「Before」と、デザイナーが手がけた「After」の違いを楽しめます。
情報をどうカテゴライズして、どうデザインするか。
サイト製作の技術よりも方法・考え方に焦点を当てているため、刊行から月日が経っても参考になります。

スタイルシート スタイルブック
有坂 陽子 長谷川 恭久

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CSSを使ったデザインをさらに一歩進めたい時に出会った本。うっわ、こんなことまで出来るのか!と。でも、まだ実践してません。旧ブラウザ使っている人が身近に多くて…。
HTML+CSS Webデザイン・スタイルガイド
エ・ビスコム・テック・ラボ

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リファレンスとして手元に置いています。HTMLはだいたい覚えたけど、CSSは覚え切れません。同じ表現をHTMLで書く場合と、CSS使う場合と両方書かれています。
ドット絵職人
Suguru.T

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WEB上で連載されていた時からのファンです。これでドット絵にはまりました。
Webデザインのためのデジカメ基礎講座
内田 広由紀

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人物、小物、自然風景など様々なモチーフをどのように撮れば「らしく」見えるかを集めた本です。コンパクトデジカメでも明かりの当て方や構図でずいぶん本格的ぽい写真が撮れるものです。


気になる書籍
 いつも書店で手にとっては悩んでいる本です。

標準デジカメ撮影講座久門 易
 「Webデザインのためのデジカメ基礎講座」より凡例が多い!
ノンストレス・WEBボタンデザイン武田 瑛夢
 WEBサイトのナビゲーション部分に注目している本。
スタイルシート スタンダード・デザインガイドエ・ビスコム・テック・ラボ
 スタイルシート スタイルブックとどちらを買うか迷いました。


…実際にはこの2倍以上の本を買っています。金額を考えると頭が痛い。

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2005.04.21

ヤグディン様の回想。

朝の情報番組で紹介されているのを見て衝動買いしました。
フィギュアスケート男子のアマチュア競技で、最高ランクの成績を残しているアレクセイ・ヤグディン選手の自伝です。
2002年、ソルトレークオリンピック金メダル、世界選手権は4回もの優勝。
均整のとれた身体、4回転ジャンプ、独特のストレートラインステップは、ため息が出てしまうほど。
ロシアの選手というと、クラシック・バレエを基調とした王子様風なイメージがありました。
しかし、彼の演技「グラジエーター」や「マスク」は、あくまでも男性らしい躍動感にみちた構成。
思わず「ヤグディン様!」とハートマーク飛ばしそうなほど、かっこよさを振りまいていたっけ。

この本は、病弱なヤグディン少年とフィギュアスケートの出会いから始まります。
父親の不在、前コーチとの確執、疑惑のジャッジ、故障……チャンピオンへの道程は決して平坦ではなかったけど、自分らしさを武器に打ち勝ってきた姿がたくましい。
特に前コーチが育てたエフゲニー・プルシェンコとのライバル争いは、スポーツマンガ顔負けのドラマティックさ。いや、これくらい気が強くないと世界一にはなれないわ。
あぁ、ソルトレークのVTR、残しておけばよかった。

オーバーカム
―フィギュアスケートオリンピックチャンピオンストーリー

アレクセイ・ヤグディン リンダ・プラウズ

周地社 2005-02
売り上げランキング : 24

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2005.03.10

「火吹き山」と「バルサス」復活!

うっわ、懐かしい!
復刊ドットコムからのお知らせで、ゲームブックの金字塔『火吹き山の魔法使い』と『バルサスの要塞』が復刊決定したことを知りました。
洗濯女とか転がる円盤人(どっちもバルサスか)にまた会えるのです。
何気なく復刊情報を見て訳者が浅羽莢子さんであることを初めて知りました。
タニス・リーの「平らな地球」シリーズで麗しい日本語訳をされていた方ですね。
でも、装丁変わっているようでちょっと心配。挿絵も変わったのかなぁ?

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2005.02.16

太陽に噛みつくな。

ここしばらく通勤用バッグが重たかった。なにしろ、500ページ以上もある単行本を持ち歩いていたのですから。
先日、bk1で買ったタニス・リーの「鏡の森」「バイティング・ザ・サン」を続けて読みました。
「バイティング・ザ・サン」は、疑似ロボット(アンドロイド)に完全に奉仕されている、未来の物語。
人は永遠の命を持ち、飽きるまで生きることができる世界です。
永い人生の初期には、「ジャング」と呼ばれる半世紀以上もの期間があり、その中にある若者たちはひたすら刹那的に、快楽と刺激を消費します。
30日以内に身体を変えてはいけない、というルールがあるために、新しい身体目当てにあっさりと“自殺”するのが日常。髪、瞳、肌の色はもちろん、性別だって自在にデザインして、新しい身体に生まれ変わるのです。なんだか、この当たりは今どきのケータイ市場に通じるものを感じます。最新機種に手軽に変更したいがために、解約してから新規加入したりとか。
'70年代の作品なので、今となっては目新しくないSFかもしれないけど、リー流の味付けが楽しめます。エキセントリックな女性を描くのが巧いんだなぁ。

バイティング・ザ・サン
タニス・リー著・環早苗訳

出版社 産業編集センター
発売日 2004.02
価格  ¥ 1,344(¥ 1,280)
ISBN  4916199588

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2005.01.20

読書週間。

16日にbk1で注文した本が届きました。
出荷予定は「24時間以内」と「2~3日以内」が1冊ずつ混ざっていました。
実際の出荷お知らせメールはが届いたのは、17日の深夜。
で、本が届いたのが今日。
注文したのは、絢爛たるファンタジーの女流作家タニス・リーの鏡の森バイティング・ザ・サンです。
通勤バッグには収まらなさそうだなぁ…。

昨日まで通勤のお供に読んでたのは、京極夏彦の「姑獲鳥(うぶめ)の夏」でした。読んだのはノベルズ版でしたが、通勤ではこのサイズが限界のようです。

姑獲鳥(うぶめ)の夏(講談社文庫)
京極夏彦〔著〕

少しずつ読むはずだったけど、休日の午前中に布団の中で読み切ってしまいました。
最初はあの人を殴れそうな分厚さに敬遠していたのですが、なるほど面白かったです。
主人公の関君の行動っぷりには、ホラー映画を見ている気分でした。
「なんでそっちにいっちゃうのかなー、ああ、言わんこっちゃない!」っていう。

さて、これからは、タニス女史の描く白雪姫の世界へ行ってきます。

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