ハヤカワFTの1冊目は「妖女サイベルの呼び声」。
最近の海外ファンタジー小説は、ハリー・ポッターなどのようにハードカバーで出版されることが多くなっています。
じっくり読むには良いけど、通勤・旅行などにも持ち歩ける文庫の魅力は捨てがたい!
以前から海外ファンタジー小説を刊行しているハヤカワFT文庫、絶版になっている作品も多いけど、今読める中にも名作が多数あります。
さて、ハヤカワ文庫にはすべてシリーズ毎に通しNoがありますが、FTの1と言えばパトリシア・A・マキリップの「妖女サイベルの呼び声」です。
人界から孤立した館に独り暮らすサイベル、その周りにいるのはサイベルの呼びかけに応じる不思議な幻獣たちのみ。ある日、1人の青年が赤子を抱いて館を訪れ、静かな暮らしは終焉を迎えます。
王家の争い、もつれあう憎しみと愛情の渦に巻き込まれていった“妖女”サイベルは、人だからこその悩みに直面します。
後半からの復讐劇、ラストの決断に切なくなります。
ただ一つをのぞいて全ての謎の答えを知る猪など幻獣たちも魅力的。
そして、名前と呼び掛けを中心とした魔法観もファンタジーファンにはたまりません。
ゲド戦記がお好きな方なら、こちらも外せないでしょう。
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